ヲタクのたわごと

なんかあったらこっそり更新する

君を思い出す、前を向く


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セクゾのライブに行ってきた!@熊本

横アリ当たらなくて、唯一当たったのが熊本公演。当選した瞬間は笑ったけど、セクゾの第二章、どうしても見たくて、単身熊本に乗り込んだ。遠征効果も相まって、本当に、すっごい楽しかったし、やっぱりこの「第二章」と銘打ったツアーに入れて、見れてよかったなー。ほんとに楽しかった!

 

 


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現実逃避のためにこのライブがあるんじゃないですよ。明日からなにかを、すこしでもいいから、これからの人生を頑張る活力にして欲しい。僕たちも頑張るから一緒にがんばろうと。風磨さんはそんなようなことを言ってた。

ファン側からすると、これまでと変わらずライブそのものは、やっぱり夢のような時間だった様に思うけど、今回の、このライブ「ChapterⅡ」は、彼らにとって変えられないほど「現実」だった。地に足をつけて、前を向いて歩みを進める、痛いほどのリアリティを届けられたんだと思った。

 

Sad Worldで本編が終わると言うライブの構成は知ってたんだけど、演出を目の当たりにしてやっと伝わるものがあったりして。オレンジに照らされる会場と、渋谷の街を映し出し、矢継ぎ早に歌詞が出てくるモニターを見ていると、やっぱり泣けてきた。

 

あの渋谷のセンター街の暗さ、雑多な街の中でポツリ取り残されたような気持ちになる異様さ、自分を取り巻くもの、過ぎ去るもの、関わりのない人たちからすれば我々はちっぽけな存在であって、そんな集合体の中で、誰も気にも留めないけれど、本当は寂しい気持ちを抱えている。そんな人たちがオレンジ色のペンライトを持って、このライブに集っている。

2番の歌詞、悲しい世界で、君を思い出す。モニターに映った風磨さんの手は「5」を作ってた。まぁ、、、泣くよね。

 

 

Sad Worldの歌詞は、後悔、寂しいという思い、感謝、でもやっぱり寂しい、という風に続くのだけれど、2番Aメロ後半、ケンティーパートから、前に進む気概というか、決意のような内容に変わる。2番のサビは「また去る誰かのため前向く」とあって、それは離れていくファンのこと指すのだと、勝手に解釈してる。

 

5人旅での風磨さんの言葉をまた思い出す。自分たちが倒れたら誰もついてこれないから、だから、応援して背中押したんですよって表向きには言うんだって。

寂しい気持ちを隠して、あ、いや、隠してないか。こうやって晒して、みんなで共有して、そうやって前を向いている彼らのリアルを、あまりに生々しいこのラストを、泣かずには見れなかった。

 

 

噛みしめるように「楽しい」と言った勝利くん。あの噛みしめるように、反芻するように何度も言う「楽しい」が、なぜか、どこか寂しさを浮かべているようにも見えた。楽しいと寂しいが混在する、セクシーゾーンのリアル。それが「ChapterⅡ」の始まりと言うのは、いや、よく出来すぎたライブだよ。

 

 

Sad Worldって、この冒頭のメロが、曲中ずっとリフレインされてるんだよね。でもこのメロが主メロになる瞬間は、本当に、この冒頭にしかなくて。

Our world we step through
Stuck in thoughts where are you

 

Aメロなんかは特に、リズム+このメロみたいな構成ですごくシンプル。

後悔、寂しさ、感謝、と続く歌詞の中で、やっぱり「前に進む決意」のようなところに意識が行くように、ここでリズムの数すらも減っているように聞こえる。今まであったハイハットオープンが一瞬なくなるのかな?私はクソ素人なのにこう言う類のことに口出してて本当に申し訳ないけど、

So I don't wanna waste my time

から、あの一瞬で引き込まれる感じ、冒頭メロと、この言葉の羅列しか存在しない世界観がたまらなく好きだった。

 

改めて、後悔、寂しさ、感謝、決意と続く中で、冒頭のメロがリフレインされている意味を考える。冒頭の歌詞はつまるところ、

私たちが歩む私たちの世界、あなたがどこにいるのか考えるのを止める

と言ったところかな。※翻訳かけた上での勝手解釈なので意訳が入ってますがご了承ください。

 

ふと、Dreamの落ちサビの歌詞を思い出す

どこかで会えたとしてもそっと目を逸らしてまた歩き続けるでしょう

 

そして、Sad World冒頭の歌詞に続くのは

But I'll miss you

でも寂しい。これなんだよな。

 

 

マリウスはマリウスの世界を歩むし、4人は4人の世界を歩む。戦う世界線は切り離した上で、後悔も寂しさも感謝も決意も全部ひっくるめて「君を思い出し、前を向く」そんな歌だ。Sad World。

 

 

歌える?と聴かれた頃には私はもうボロボロに泣いていたけど、泣きながら一緒にSad Worldを叫ぶように歌った。泣きながら歌う自分に酔っていただけでもいいと思えるくらい、好きな時間だった。

 

 

東京に帰ってきたらこのブログを書こうと、公演終わりから決意して、帰りの飛行機の中でメモを書き起こしていたのだけど、危うく泣きそうになってやめた。2023年後半になっても、セクシーゾーンに泣かされる日々は、まだまだ終わらないのだな!

いいよ、受けて立つよ!(そんなん大負けだろ)

 

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I know it's sad but look at the sky 照らす青空を

私も頑張るよ。人生を。だからまた会おうね。